
えりちゃんの優しさ
0歳児クラス【ヒヨコ組】を担任している保育士1年目の「ひよこ先生」。9月も後半になると、昼間以外は過ごしやすくなり、少し秋を感じるようになってきました。登園時、汗をかき、まるでシャワーを浴びた直後のようだった子どもの姿が随分と前のコトのように思えます。今は、何とも爽やかに登園してくる毎日です。
さて今日は、「えりちゃん」をご紹介します。えりちゃんは、普段から癒し系としてクラスを和ましてくれる、しっかり者の女の子です。そんなえりちゃんは、他の子が泣いていたり、ぐずっていたりするとスッと近付いていきます。そして、“どうしたの?”っていう感じで相手の顔をのぞきこみ、心配そうな表情で見つめているのです。
こんな様子を見ているだけで、「えりちゃんは、この年齢で何て優しい“こころ”を持っているのだろう」と感心し、癒されてしまいます。さらに、えりちゃんは状況を把握して“かわいそう”と感じると、相手の子の頭をなでてあげ、なぐさめているのです。ホント、いつも優しいえりちゃんです。
ある日のこと、「ひよこ先生」がいつも通りにクラスで保育をしていると、頭に繰り返し触ってくる感じがあります。“あれっ”と顔をあげて見ると、えりちゃんが心配そうな表情で頭をなでているのです。ひよこ先生は、“ビックリ”すると同時に“ドキッ”としてしまいます。
実は「どのような保育をすればクラスがより落ち着いて、子どもたちにとって良い環境になるのか。」ということをここ数日考え、悩んでいた時期だったのです。もちろん保育をしている時は、そのようなことを考えないで子どもや保護者と接しているつもりです。ところが、えりちゃんにはお見通しで、なぐさめてくれたのです。きっと自分でも気付かないところで、悩んでいることが表に出て、えりちゃんは“かわいそう”と感じたのだと思います。
えりちゃんが、なぐさめてくれたことに気が付いた瞬間、“嬉しい”やら“情けない”やら、複雑な心境に。でも、えりちゃんってスゴイ!でしょう?
このように、子どもは大人でもビックリするような感性を持っています。話ができなかったり、走ることができない本当に小さな子どもにも、大人が見習わなくてはならないような“行動”や“こころ”“感性”がたくさんあります。そして、保育士はそんな素敵な子どもに、数多く出会える仕事です。今回紹介した「えりちゃん」の話は、「ひよこ先生」がちょっぴり恥ずかしくなった話でもありますが、“それぞれの子どもが持っている素晴らしい・素敵な感性を潰すことなく、より良く育んでいきたい!”と改めて思った「ひよこ先生」でした。
Posted by ある園での出来事 at 2008.09.24






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